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 疾グループのはじまりは、疾測量株式会社が設立された昭和48年(1973年)の3月3日にまでさかのぼります。
社名に含まれる“疾(ハヤテ)”は、私たちの地元である山梨にゆかりが深い武将で地域の土木事業に大きく貢献した武田信玄の軍旗に記されていた「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」が由来。「疾風のごとくお客さまの期待にスピーディーに応えたい」という思いが込められています。

 公共案件を中心とした測量および土木設計からビジネスをスタートさせた当グループは、昭和40年代の後半から昭和60年代にかけての高度成長期の需要拡大によって急成長を遂げました。現在は民間案件にも携わり、創業以来強みとしてきた測量および土木設計のみならず、土地調査、用地取得、許可申請、デジタルデータ出力、画像処理、環境保全、竹林整備などといった街づくりに必要な幅広い事業を展開。「ハヤテ・コンサルタント」をはじめとした専門性の高いグループ6社で、その広い事業領域をカバーしています。

測量や土木の仕事は表から見えにくいたあまりなじみがない分野かもしれませんが、実はその歴史は非常に古く、世界に目を向けると、測量や土木の技術は紀元前3千年の街づくりにさかのぼるほど。また測量は、個人財産の権利を確定するための重要な役目も担っており、日本においては、飛鳥時代の班田収授法や、安土桃山時代の豊臣秀吉による太閤検地で測量が行われていたことが知られています。その技術力の高さは、第二次世界大戦後にやってきたGHQのメンバーが、江戸時代に伊能忠敬らが残した地図を見てその精密さと正確さに舌を巻いたほどです。まさに測量は日本の誇れる文化とも言うことができ、その技術は脈々と測量士たちの間で受け継がれてきたのです。

現代においても、測量は私たちの生活基盤を支え、より豊かにするための社会インフラづくりに欠かせません。
そして、その測量をビジネスの基盤とし、未来に向けた街づくりの重要な役割を果たしているのが、私たち疾グループなのです。
 急速な社会情勢の変化の中で、測量業務、建設コンサルタント業務が扱う内容は多岐に渡ってきています。土地を測ること構造物を設計することから、街づくりの将来構想を立てること、野生生物の生態を調べること、人が安らぐ空間構成を考えること、エネルギーのこと、等々。私たち疾グループは、このような多くの環境をつなぎ、支え、創造していく事を仕事としています。
 生物が生きていくために必要な水・空気・大地は、人類の都合(戦争や紛争、生活から出る廃棄物など)により、自然の再生機能が追いつかなくなってきています。水・空気・大地の一つでも欠ければ私たちは存在できません。人類が向き合わなくてはならないのが環境なのです。疾の技術は、測量では距離や面積だけでなく、高さを加えた3次元計測や、大気や土壌の成分を測り、それを計画・設計に反映します。計画では「今」だけでなく「未来」について考え、設計では如何に自然と共存するかを図面に吹き込みます。
 そうした仕事をより質の高い、お客様から喜んでもらえる成果としてお出しできるよう、「重宝がられる人物になろう、重宝がられる会社になろう」を企業理念として日々研鑚を積み重ねています。
 私たちは、自然と共生し、自然の循環の中に溶け込み、そして、100年後の自然となる社会基盤をつくってゆきます。

HAYATE VALUE

重宝がられる人物になろう 重宝がられる会社になろう
世界でも有数の安全で快適な国、日本。しかし、その暮らしを支える社会基盤はすでに完成後50年を超え、老朽化が始まっています。建設産業は維持・改修という新たな局面を迎え、国民は「真に豊かな生活環境とは何か」を問い、求める時代となりました。
 私ども疾測量株式会社は、昭和48年の創業以来、社訓「重宝がられる人物になろう 重宝がられる会社になろう」のもと、計画、測量、設計、補償、許認可申請等の業務を遂行し、山梨県内はもとより、日本全国、さらには海外諸国からの要望にもお応えして参りました。また、従来の枠組みでは解決しきれない新たな課題に対しては、グループ企業を設立して積極的に取り組むなど、その時代時代のニーズに対応して参りました。この背景には、より快適な生活環境の創造と共に、当社石井猛雄会長が幼少期を過ごした田舎町に存在した“人と自然が馴染みながら暮らす環境"を大切にしたいとの思いがあります。
 快適さを求めて自然を破壊するという表裏一体の営みは、人類が地球に存在する限り繰り返されていくことでしょう。しかしながら、開発による破壊が一時的なものであり、10年後20年後にはその場所に新たな自然環境が形成されるのであれば、それは持続可能な開発と言えるのではないか。そして、それこそが、人と自然が馴染む環境と言えるのではないか。私たちは考え、そのカタチを模索してきました。そのひとつの理想形を、450年を経てもなお色あせない治水技術を誇りながらも、公園となって人々に潤いと憩いをもたらす、当地・釜無川の信玄堤に見ることが出来ます。この信玄堤のように、100年後、200年後もその地域の風土に馴染む開発であるか。人々が長く幸せに暮らせる場となっているか。めざす街づくりは、そこに集約されています。
 私たち疾測量株式会社ならびに疾グループは、これからも皆様に重宝がられるような技術を探求し、「街づくりの総合コンサルタント」として、人と自然が馴染む社会基盤づくりを支える責任ある企業でありたいと考えています。
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